Herbie Hancock – Possibilities(2005)

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今や Jazz 界の生きる歴史となりつつある Herbie Hancock だが、この人は創作意欲が全然衰えないところが凄い。
本作は、幅広いジャンルのボーカリスト(とゲストミュージシャン)を曲毎にお呼びして、Herbie が自ら楽しむといった趣向の贅沢なアルバム。
Herbie ご自身は比較的黒子というか、演奏面ではバッキングに徹しているのだけど、それでも存在感抜群。
ピアノの音色とフレーズを聴いただけで彼の演奏とわかるのは、やはり凄いね。

全ての曲がもうあまりも素晴らしいので、全曲紹介したいところだが、切りがないので特にお気に入りのところをかいつまんで紹介。

Tr.2 Saflatou
ボーカルに Angélique Kidjo、ギターに Carlos Santana をフィーチャー。あとドラムスは Dennis Chambers だ。
もうボトムからズンズン来るような真っ黒けのラテンナンバーに、Herbie が端正に切り込んで、さすがの上質な仕上がりとなる。

Tr.3 A Song for You
ボーカルに Christina Aguilera をフィーチャー。Leon Russell の名曲。
Nathan East(b) / Teddy Campbell(ds) のリズム隊と Heribie ががっちり支える。
この曲を聴いて、Christina の歌唱力を再認識した。そんじょそこらのただの美人じゃないね~。
そして、この手のしっとりしたバラッドを演奏させると、Herbie の魔法のようなピアノが際立つ。

Tr.5 Hush, Hush, Hush
実はこの曲を聴くためにこのアルバムを購入した。
元は Paula Cole の This Fire(1986) に収録された彼女作の曲。このアルバムもとても素晴らしいので超オススメ。Paula は、Peter Gabriel とデュエットでこの曲を歌っているよ。
本作では、Annie Lennox が歌っている。その声がもうとてつもなく素晴らしい。魂を直撃する歌声。
この曲は、AIDSで死に行く息子のために病床で父親が歌う子守唄という設定なのだが、歌詞を見てから聴くと感動が10倍になる。
曲の終盤、転調してから、夢の世界に入っていく。オリジナルと比べて、この夢の世界のところがとても短いのが少し残念。

Tr.9 I Just Called to Say I Love You
ご存知 Stevie Wonder の名曲を、Raul Midón が歌う。
ギターも Raul が弾いている。
そして、何と贅沢なことにハーモニカで Stevie ご自身が参加しているよ。
この曲は、ストリングス(シンセ)の豪華なアレンジと、Raul のミラクルな歌声が聴きどころ。
ドラムスとベースは打ち込みと思われるシンプルなスタイルだが、存在感抜群の人達がフロントに3名もいるので、逆にこの程度が丁度よい感じ。

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