普段はプログレ、フュージョン、メタルものばかり買い漁っている僕が、何故 808 State なんてのを買ったのかというと、それは「ZTTレーベルだから」(チコちゃんの声で)。
クラブミュージックシーンからかなり距離を置いた音楽ライフを送っていたので、正直言って 808 State のインパクト、位置付け、栄枯盛衰等、全然わからないし、語る言葉も無い。
では何故ここでレビューを書いているのか。それは「数字で始まるアーチストが 801 だけでは寂しいから」(チコちゃんの声で)。
彼らが ZTT に残したアルバムは、1989年の”90″から、”Ex:El”、”Gorgeous”、本作、1998年の”808:88:98″ の5枚。Ex:El と Gorgeous はその筋の方々にヒットしたが、本作は駄作評価を受けたらしい。僕は Gorgeous も好きで良く車の中で聞いていたが、本作も前作同様の良い出来だと思うのだけどね。
因みに彼らのグループ名は、Roland の世界的大ヒットドラムマシーン TR-808 から取ったというのは有名だが、僕はその激しく廉価版の TR-606 を持っていた。音もチープで大したことができなかったけれど、手軽に遊べるのでギター練習には重宝した。
Tr.7 Lopez
これ凄くいい曲。重低音のドローンベースと刻むスネアというちょっとアンビエントな骨格の上に人間臭い男性voと、ゆったり雄大なギターが乗る。サビの “Joy gives me my last regret” の繰り返しがなかなかジーンと来る。
Tr.10 Mooz
女性voを起用。 前々作での Bjork とちょっと似ているかな。細かく分割されたDnBのリズムトラックが気持ち良い。
Tr.11 Jerusahat
ちょっと西アフリカの Kora みたいな明るい音の弦楽器がリードする。リズム自体には特に工夫が無いのだが、上物の音でワールドミュージック風味を利かせている。
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