Caldera – Sky Islands(1977)

2ヶ月以上もこのBLOGを更新していなかったことに気付く。
何か僕の人生に問題が生じたわけでも何でもなくて、単に遊びが忙しくて忘れていただけだ。
このところバイクネタの方がアクセス数が多く、音楽BLOG(心情的にはこっちがメイン)としてはちょっと冴えない感じなんだが、また性懲りもなくとても古め(でもお気に入り)の音源をレビューするよん。

中米・北米・南米ラテン系凄腕メンバーが集結した豪華Fusionバンド、Caldera のアルバム2作目 Sky Islands だ。
前作(デビュー作)の Caldera(1976) は、爽やかで躍動的な、如何にもラテン系らしい素晴らしいFusionだったが、本作は EW&F の Larry Dunn が参画しているためか、真っ黒けな Funk 成分が加わって更にかっこいいことになっているよ。

バンドの固定メンバーは、
Jorge Strunz(eg, ag)
Eduardo Del Barrio(p, kbd)
Steve Tavaglione(fl, ss, as, ts)
Mike “Baiano” Azevedo(perc)
Carlos Vega(ds)
Dean Cortez(b)
Hector Andrade(perc)
といった方々。
Strunz と Del Barrio が一応はリーダー格なのかな。
全員が凄腕プレーヤーで、Caldera解散後もスタジオミュージシャン等で大活躍している人ばかり。

他にゲストで多数参加しているが、目ぼしいところでは・・・
ドラマーとして、Tr.1 では Ralph Humphrey 、Tr.4 では Chester Thompson が参加。どちらも Frank Zappa バンド出身で、Chester はプログレ界でも活躍。
そして Tr.1 と Tr.2 のリードボーカルに、Jazz界の大スターへの階段を登り始める前、まだデビューしたてほやほやの Diane Reeves が参加しているよ。

Tr.1 Sky Islands
Larry Dunn 作によるアルバムタイトル曲。
80年代以降に、Larry は Level42 のプロデュースも手掛けていたんだが、彼が参画する以前と以降でリズムの粘度が全然変わったのね。
良くある腰からドンと上に突き上げる重いリズム・・・とかじゃあ無くて、一種独特の軽妙なハネを含み、少しだけアフターに来る粘っこいタイム感。
この曲でもそれを感じる。
Caldera のラテンの皆様は、どちらかというと少しだけ前に食っていくようなタイム感だと思うので、組み合わせの妙なんだろうな。
さてゲスト参加の Diane は、この曲ではファルセットのスキャットのみなのであまり存在感無し。

Tr.2 Ancient Source
Del Barrio 作のボーカルナンバー。
Diane Reeves が今度こそ大活躍。文句なしに上手い。
メンバー紹介は割愛するが、多数のストリングス奏者がゲスト参加していて、Del Barrio がアレンジと指揮を取っている。これがもうゴージャスなサウンド。
2:20頃から、Larry Dunn がシンセ(この音は Mini Moog かな?)ソロを弾いているのも聴きどころ。

Tr.4 Pegasus
Del Barrio 作のインストナンバー。いかにも Caldera らしい、爽やかかつ勇壮なラテンフュージョン。
ドラムの歌うような細かい刻み方が凄いなあと思ったら、Chester Thompson が叩いている。
Carlos Vega も物凄く上手い人なだが、やはり Chester は別格だな。
エンディングは、Tavaglione の素敵なフルートと、Del Barrio アレンジのストリングスで、超さわやかかつゴージャスにフェードアウトしていく。
最近はこういうフォーマットの Jazz Fusion ってあんまりなくなったけど、僕は大好きだなあ。

Tr.5 Carnavalito
ここはアンデスなの?コンドルは飛んでるの?みたいなムードから始まる。
1:13頃からリズム隊とハンドクラップが加わり徐々にヒートアップ。
2:00頃、Struntz のカッティングと、続く Tavaglione の sax で素敵なムードに。
弾きまくりのギターソロを挟んで、終盤はダンサブルなラテンフュージョン。
かっこよろし。ため息が出るわ。

Tr.6 Seraphim(Angel)
再び Larry Dunn 作の少し黒っぽい素敵な曲。
この、リラックスしたラテンリズム隊+フルート+ゴージャスなストリングスってフォーマットは、もう好きすぎてずーっと聴いていたいくらいだ。

Tr.7 Indigo Fire
Struntz の超絶技巧アコギソロの小曲。
次作 Time and Chance(1978) にも Dreamborne っていうすげぇアコギソロ曲が入っていて、勇壮豪華な名曲 Shanti への前奏曲的なポジションなのだが、この Indigo Fire も次の Triste への場面展開を行う前奏曲。
彼らのアルバムは、構成や流れがきちんと考えられていて、ほんと玄人集団だなあと思う。

Tr.8 Triste
Seraphim のハッピームードから Indigo Fire で少しシリアス方向に場面展開し、この曲はじっくり聴かせる Jazzy なナンバー。
Tavaglione も Soprano や Tenor から持ち替えて、Alto Sax がメイン。
ラテンのリズムで超盛り上がり・・・みたいな安易な方向には行かずに、抑制的にしっとりじっくり聴かせる。
大人だなあ。

Tr.9 Pescador(Fisherman)
俺はノリノリのラテンが聴きたいんだぁというオーディエンスの声に応えるために(?)、アルバムの最後にパーカッショニスト(Congas他)の Mike Azevedo 作によるサンバを入れてくれたよ。
凄く短いので、わーいわーいと聴いていても不完全燃焼のうちに終わっちまう。

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