Brett Garsed – Big Sky(2003)

オーストラリアのギタリスト Brett Garsed のソロ第一作。
この人は、Holdsworthy 的なレガート奏法が特徴なのだが、どうやらピックと指弾きを併用しているらしく、超高速であっても一つ一つの音の粒立ちが良いんだよね。また、フレーズを構成する音の選び方がとても理論的で、指癖的にだだっと弾いちゃうタイプの奏者では無い。
本作の各曲は、一言で言えば静かな躍動感というか、悪く言えばキャッチーな盛り上がりに欠ける。きっと売れなかったんだろうね。そのためかCDは長らく入手困難で、僕は仕方なくAmazonのMP3を購入した次第。
でも、僕はこのアルバムを通して感じる静かな躍動感がとても気に入っている。もしかするとオーストラリア大陸生まれの生来のリズム感なのかも。

Tr.1 Undoing
アルバムの一曲目なので、さすがに(他と比べると)少しはキャッチーな曲。
導入部の後すぐにgソロが始まるが、クリーンなトーンを使った、昔の Scott Henderson なんかを思い出すようなJazzyかつ流麗な演奏。

Tr.3 Brothers
静かに穏やかに鳴り始めるgに先導されて曲がゆったりと展開する。
Texas人の Eric Johnson の作る曲にも同様に感じる雄大さ。やっぱり広くて平らなところに生まれるとこういう感じなのかね。

Tr.7 Got The Horn
この人の作る曲名にはときどきジョークというかお下品なのがあるのだが、この曲も、まあいわゆる「ぼくちゃんムラムラする」という意味だろう。
曲名のことを横に置いて聞けば、コード展開に沿って丁寧に音を選んだレガートフレーズ、巧者 Ric Fierabracci のbソロ等々、聞きどころは多い。

Tr.10 Big Sky
本作のタイトルチューン。これがいいんだな。夕暮れ時のドライブ時や、何だかちょっと疲れたときに、この曲を聞きたくなる。曲名通り、ゆったりと雄大な曲でエネルギーをいただける。
4:00頃からの長目のgソロを経てリズムがサンバ調に変わり、ちょっと Santana のような感じに。Samba Pa Ti (邦名「君に捧げるサンバ」)の感じね。コード進行はⅠmaj7 Ⅳmaj7 の繰り返し。その上で Brett が躍動的なソロで縦横無尽に駆け回る。そして最後は静かにアコギで終わる。あーいい曲だ。

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