Bill Connors – Return(2004)

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ぼーっと生きていたら、このBLOGの更新を久しくしていなかったので、たまたま今聴いているCDをレビューするよ。

更新久しく・・・という出だしは、まあこの作品に引っ掛けたわけだけど、本作は Bill Connors のソロ7作目。前作 Assembler は1987年なので、何と17年ぶりのリリースなのだ。
その間何をしていらしたのか定かではないが、浮き沈みの激しいジャズミュージシャン業界で17年もブランクにしていて、復帰作を大手レーベルからリリースできるなんて、誰にでもできるわけではないと思う。で、復帰した後バリバリ仕事をしているのかというと全然そんな気配は無く、本作リリース後またまた音信不通となって現在に至る。来年(2021年)で再度のブランク17年を迎えるので、何か動きがあるかも・・・。

本作の参加メンバーは、Bill Connors(g) / Kim Plainfield(ds) / Lincoln Goines(b) / Bill O’Connell(p) / Myra Casales(perc) の皆様。
Kim Plainfield は、Bill の Doubel Up(1986) に参加して、すんごくタイトでかっこいいドラミングを聞かせてくれた方。次作の Assembler (1987) にも参加。そういう意味では、本作を含めて3作品に連続参加ということになるな。間が無茶苦茶空くが。
Lincoln Goines は良く知らないが、Kim とのお仕事が多い模様。
p と perc のお二人も良く知らないので割愛。

曲レビューに入る前にレーベルについて。本作は Tone Centor からリリースされた。
Mike Varney が Shrapnel を立ち上げて、ヘビメタ速弾き(シュレッディング)ギタリストを次々と世に送り出して一山当て、その2匹目の泥鰌を狙って(?)テクニカルフュージョン系の作品をリリースするために立ち上げたレーベルだ。(僕独自の勝手な解釈)
では本作は、レーベルカラーに見合ったバリバリのテクニカルフュージョンなのかというと、全然そういう音楽では無く、見事に伝統的で落ち着いたコンテンポラリージャズなのが、不思議と言えば不思議。まあ Bill Connors の名前だけでCDを喜んで購入する僕のようなファンが世界中にいるのだろうから、レーベルの戦略としては間違っていないのかも。

Tr.1 On The Edge
最初は Bill O’Connell の曲から。
いやあ、Kim さんのドラミング、小気味良い。手数を押さえた Dave Weckl といった感じか。バークリーで先生やっていたらしいから上手いのは当たり前。
そして Bill のギターは、過去のどの時代(RTF→アコギ→ホールズワース風)とも異なる堂々のジャズギター。

Tr.3 McMinor
Bill 作の曲。クラブとかで生でリラックスして聞きたいねこれ。
仕事のBGM等にも最適な、お洒落なジャズだが、フレーズを良く聴き込んで見るとなかなか技巧的。

Tr.5 Minor Matters
これも Bill 作のなかなか味のある佳曲・・・なんだけど、まあ地味だな。

Tr.6 Try Tone Today
これも Bill 作。
軽くラテンフレーバーが入ったリズムで、これもクラブでライブ向きな感じ。

Tr.8 Nobody Yet To
Bill 作。
速めのユニゾンパッセージをブリッジにして、各自のソロを展開。
こういう曲調が最も Bill Connors らしいと感じる。

Tr.9 It Be FM
この曲は、前作 Assembler(1987) の最後のトラック。Bill の作品。
ドラムの Kim だけは同じだが、他は前作と異なる面子。
ロック寄りフュージョンだった前作に対して、本作ではメインストリームジャズらしいアレンジ。違いを聴き比べて楽しめるのは良いね。ファンサービスかな。

Tr.10 Brasilia
アルバム最後に John Coltrane の作品を持ってきた。
もう何だかね、好きな曲を好きなように演奏している感ありありで、この先がっつり作品出してやろうとか、シーンの最前線にまたまた躍り出てやろうとか、そういう野心が全く感じられないのが凄い。

またいつの日にか、忘れた頃に、Bill が素敵なアルバムをぽつっとリリースしてくれることを願って。

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