Pain Of Salvation – The Perfect Element I(2000)

天才 Daniel Gildenlow率いるSwedenのロックバンド。
基本的にはProg Metalと思うが、非Metal、非Rock要素も多く含まれ、ジャンル分けに困り果てた雑誌等では「ミクスチャーロック」等と呼ばれることも。Daniel君のドラマティックなVo.と、熱量が高く知的な楽曲が特徴。
好きな人には極めて中毒性が高く、僕は一時期、このバンドしか聞かない日々が続いたこともあった。
中でも当アルバムは、このバンドの最高傑作との声が多い。

Tr.1 Used
最初はいきなりのこの根暗の音圧というか負の熱量がやや鬱陶しくて、Tr.2から聞いていたこともあるが、アルバム全体の展開を理解するに連れてこの曲の位置づけが何となくわかってきた気がする。デス声(Growl)のパートと美しく悲しいパートが交互に展開する。とにかく痛々しく、美しく、切ない曲だ。

Tr.2 In The Flesh
月並みな形容しかできなくてもどかしいが、疾走感溢れる美しいコーラスパートと後半の7拍子を挟んでの鬼の盛り上がりが凄い。一編の短編映画を見たような気持ちになる。(超月並み・・・)

Tr.3 Ashes
あー暗い。根暗だ。真っ暗。
2004年のライブ盤”12:5″で、この曲の調をメジャーに変えてやってるが、えらく評判悪かったらしい。そりゃそうだ。やっぱ真っ暗じゃなきゃ。
根暗パワーという点では Nine Inch Nails のTrent君も思い浮かぶが、楽曲の複雑な構成力、演奏力・歌唱力等ではDaniel君に軍配が上がろう。

Tr.4 Morning On Earth
重厚なロックの間にこういう爽やかなのを挟んだりして、本当に芸達者。コーヒーのCMとかに使われそうな清々しい曲。でも詩の内容は当アルバム通して一つのストーリーになっているので、根暗でヘビーなんだけどね。
他にもTr.7とかTr.10も同様に爽やかな(根暗だけど)挿入曲。

Tr.6 Her Voices
この曲が前半の山ということになるのかな。
壮大かつ複雑な曲構成になっており、後半5分あたりからのインストパートではちょっと欧州の古楽みたいな趣も感じる。

Tr.9 Reconciliation
彼らの代表的な曲の一つだろう。ややコンパクトな中に、何と複雑な展開を含めていることか。昔の大御所プログレバンドが一曲20分とかでやっちゃうようなアイデアをぎゅーっと凝縮して4分半に収めている感じ。

Tr.11 Falling / Tr.12 The Perfect Element
この2曲でこのストーリーは大団円を迎える。
Tr.11はシンセをバックにDaniel君の泣きのギター。
そしてその最後の音に重なってTr.12のギターアルペジオが始まり、続いてフルオケ並みの音圧で(あるいは 教会でパイプオルガンをフルストップで鳴らしたような )重厚なテーマが鳴り響いて度肝を抜かれる。
一種のカタルシスなんだろうね。緊張の果ての弛緩。アルバムを通して聞くと本当にストーリーを感じるのだけど、時間が無いときはここだけ聞いても全体をまとめた一つのストーリーになっている感あり。

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