
Sena のインカムに順次、Mesh3.0に対応したファームウェアがリリースされている。
ファームウェアをバージョンアップすると、何と Mesh3.0 がデフォルトとなり、これが従来の Mesh2.0 とは互換性が無い(繋がらない)という不条理な罠があるので、要注意だよ。
Mesh3.0 対応のファームウェアにバージョンアップした後に、従来の Mesh2.0 の方々とツーリングする場合は、スマホアプリ Sena Motorcycle App からデバイス設定を呼び出して、Mesh3.0 という項目を Off にする必要がある。
この Mesh3.0 という設定項目は、インカム内の設定メニューには無く、またPC用の Sena Device Manager にも無い。スマホアプリで設定するしか方法が無いのだ。ちょっとひどいね。
さて、僕のメインインカムの Sena SRL-3 はちょっと前に Mesh3.0 に対応済なのだが、サブインカムの 50S-01 にも先日ようやく Mesh3.0 対応のファームウェア V1.5 がリリースされた。
実は仲間内で、Mesh3.0 対応のファームウェアにバージョンアップすると、
1) 何だか Mesh 2.0 通信の音質が良い。
2) 何だかバッテリーの持ちが良い。
という声が多いのが気になっていて、ちょっと実験してみた。
音質の方は難しいので、バッテリー消費の方だけね。
【実験方法】
Sena 50S-01 の電源を入れ、Mesh2.0 を起動。
周辺に通信相手はいないので、単に起動しているだけ。
その状態でスマホ(Android)の Sena Motorcycle App を起動し、メイン画面にインカムのバッテリー残量がパーセント表示されるので、この画面を Tasker を用いて自動的に30分置きにスクリーンショット取得して、後でExcelでグラフに起こすという方法。
【実験結果】

Mesh3.0 非対応のV1.4と、Mesh3.0 対応のV1.5で計測してみたのが上のグラフ。
御覧の通り、有意な差は無さそう。
つまり、Mesh3.0 対応のファームウェアにバージョンアップしても、バッテリーの持ちは変わらないみたい。
【実験結果その2】

ついでなので、50S-01の V1.3.1 (Mesh3.0 非対応)の計測結果と、更についでに SRL-3 V1.4.1 (Mesh3.0 対応)の計測結果も入れてグラフ化してみた。
同じ Mesh3.0 非対応でも、V1.3.1 から V1.4 でバッテリーの持ちに有意な差が出ているのが面白い。
また、体感的に SRL-3 の方が持ちが良いと思っていたのだが、興味深い結果になった。
50S-01 に比べて SRL-3 の方がある程度まで(500分=7時間あたり)バッテリーの減りが少ないのだが、そこからの減りが急激で、ゼロになるまでの時間は 50S-01 よりも何と2時間程度も短い。
いやあこれは意外な結果だった。
以上バイク乗りの皆様のご参考になれば。
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