The Zawinul Syndicate – The Immigrants(1988)

1986年に Wayne Shorter が去って Weather Report が終了し、短命だった Weather Update を経て、1988年に Joe Zawinul が起動させたバンド。syndicate と名付けたのは、band よりももっと family のような雰囲気にしたかったらしい。
ジャケット画とアルバムタイトルからプンプン匂う通り、本アルバムは Joe の「異邦人」感覚が全面に出た作品になっている。どこかの街角で聞いた異国の音楽、どこか懐かしく、楽しく、時にちょっと寂しい、そういう印象的な曲がたくさん詰まった作品だ。ジャケット画には帽子が描かれていて、Heavy Weather を思い出すね。
本作でのメンバーは、Joe Zawinul(kbd)、Abraham Laboriel(b)、Cornell Rochester(ds)、Alex Acuna(perc)、Scott Henderson(g)といった強力な面子。

Tr.1 March of the Lost Children
最初から Zawinul 節が全開。そして Scott Henderson の g が伸びやかで色っぽい。

Tr.2 Criollo
Alex Acuna がスペイン語で歌う。Criollo とは南米大陸生まれのスペイン系の人の意味らしい。自分のルーツの地から離れた土地で生まれ育ち、耳にした音楽や食べた料理等で遠いルーツの地を想うのだろうか。
ベースが印象的だが、これは Abe の b ではなく Joe のキーボードらしい。

Tr.3 Shadow and Light
この曲名は Joni Mitchell の名作を思い出すよね。
男性 vo が歌いあげるゆったりしたバラード。2:30 あたりからの Scott Henderson の短い g ソロが何とも素晴らしい。

Tr.7 You Understand
Joe のボコーダーによる vo ナンバー。後半、tp のような音色のシンセソロが美しい。Joe の手にかかると、最新のデジタル楽器からどこか懐かしい音色が出てくる。

Tr.8 From Venice to Vienna
アルバム最後の曲。Vienna は Joe の生まれ故郷。
ノスタルジックでドラマチックな曲調に、Scott の伸びやかな g が良く合う。そして Joe のアコーディオンのようなシンセに率いられて、フェードアウトしつつ御一行は Vienna に向けて去り、移民達の旅は終わる。

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