
愛車をR1300RS(2025)に替えたら、機能盛りだくさんのTFTメーター(以下TFTと略)が付いてきた。
スマホをバイクにBluetoothで接続して何だか色々出来るとのこと。
喜んで色々試してみたが・・・、まあこりゃいつものBMWだな。
ユーザーが求めるところを微妙に外してくるし、UIもこなれていないし。
ということでこの投稿では、R1300RSのTFTにスマホやインカムを接続すると、何ができて、何ができないかを書くよ。
特に残念なところを多めに。
まだ使い始めて日が浅いので、理解不足や誤解も多々あるかもしれず。
自分で気がついたら後日修正はするけれど、コメント等でおしらせいただいてもありがたいです。
1.できること(あるいはできるとされていること)
TFTの設定メニューからスマホ及び2台のインカム(ライダーとパッセンジャー)をペアリングすることができる。
つまり、TFTが中心(ハブ)となり、そこにスマホ1台とインカム2台が接続されるイメージ。
何ができるようになるかと言うと、主には電話・メディア・ナビの3つ。
それに加えて、ライダーとパッセンジャーのインカム間の通話が(直接相互にペアリングしなくても)できるらしいがこれは未確認。
以下順に簡単に説明する。
(1)電話
TFTを電話ページに切り替えると、そこからスマホ内の電話帳にアクセスでき、登録された番号に電話をかけることができる。
通話はTFTにペアリングしたインカムから行える。
まあこれは期待通りの動きだし、大きな問題無し。
でもバイク運転中に着信を受けることはたまにあるが、運転中にこっちから電話をかけることはまず無いし、今後も使わないだろうな。
(2)メディア
実はこれに期待していたのだが・・・。
TFTをメディアページに切り替えると、そこから再生中の音楽の一時停止・再開、曲送り・曲戻し、ボリュームの増減ができる・・・ことになっている。
実際にやってみてがっかりしたのが、一時停止した後に再開がどうやってもできないこと。
マルチコントローラーを右に倒すと一時停止、同じ位置でもう一度右に倒すと再開のはずなんだが、一度止めると二度と再開されず、結局スマホ画面から再開するしか無かった。
また、iPhoneの場合はプレイリストがTFTに表示されるらしいのだが、僕のAndroidスマホ+PowerAMPアプリの組み合わせではプレイリストが表示されなかった。
マルチコントローラーを上下回転するとボリュームが増減するのはなかなか便利。
でも一番多用する再生一時停止・再開ができないのはかなりのストレスであり、「使いものにならない」判定をせざるを得ない。
(3)ナビ
Motorrad のTFTには、R1300RT等の最上位機種に採用されている10インチくらいある大型TFTと、その他の機種に採用されている6.5インチTFTの2種類ある。
そして、TFT上でナビ画面を表示する場合に、10インチなら地図表示が行えるが、6.5インチではでっかい矢印によるターンバイターン表示(次のカーブでどっちに曲がるか)しか行えないのだ。
今どき、もっとお買い得の中型スクーターでもメーター上に地図表示が当たり前にできる時代なんだけどね~。
ということで、元々このナビ連携には全く期待していなかったわけだが、まあ一度は使ってみるか~と試してみた。
まずスマホの任意のナビアプリが連携できるわけではなく、Motorrad Connected アプリをスマホにインストールしなければならない。(BMW/Miniの4輪車を乗っている人はこのあたりで既にあーまたかと思うよね)
そして、インストール後は日本の地図が全く入っていないので、ネットから地図データをインストールしないといけないのだが、これがやたらと時間がかかる。(データサイズが大きいうえに、サーバーがプア)
散々待って地図データのインストールが完了したところで、Motorrad Connected アプリを起動して自宅の周辺を見てみたが・・・、何だかスッカスカに何も表示されないのね^^;
目印になるような商店・コンビニ・GS等のデータが決定的に不足していて、単に道路だけ表示されている感じなので、普段使っているナビアプリとはわかりやすさが格段の差。
で、このスッカスカのMotorarad Connected アプリ上で目的地を設定し、ナビゲーションを行うと、TFT上のナビページでデッカイ矢印が表示される。
この矢印表示自体については使い方によってはこれもアリかとは思うのだが、Motorrad Connected アプリの地図データが圧倒的に残念な感じなので、自分はこれは使わないな。
2.できなくなること
これまではインカムとスマホをBluetoothで接続していたのだが、その状態と比べてTFT経由で接続した場合にいくつかできなくなることがある。
(1)インカムのボタンによるメディアの再生・一時停止ができない
僕のインカムは Sena SRL-3 なんだが、左側に3つ並んでいるボタンの中央を長押しすると、スマホで再生中のメディアの一時停止・再開ができる。
ところがTFT経由で接続すると、これができなくなって、大いに焦った。
3つ並んでいる右と左のボタン(ボリュームボタン)によるボリューム増減はこれまで通りできるようだ。
(2)インカムのボイスコマンドによるメディアの再生・一時停止ができない
インカムのマイクに”ヘイSENA、音楽再生”とか”ヘイSENA、音楽停止”とか呼びかけると、メディアの再開・一時停止ができるのだが、TFT経由では何とこれもできなくなった。
恐らく上記2つは同じ問題で、インカムが発するAVRCPプロトコルをTFTがそのままスマホにパスしてくれず、自分の中で飲み込んでしまう(受け取って無視する)ことが原因と推察される。
その代わりにTFTのメディアページから一時停止・再開ができる機能が用意されているわけなんだが、これが前述のように一度停止したら再開できない使えねえシロモノなので、結局スマホ画面から操作する以外の手段が一切無くなる。
これはツライ。
結論
スマホとインカムをTFTをハブにして接続すると、使えるようになる便利機能は実際のところほとんど使いものにならず、そしてこれまで普通にできていたこともできなくなる。
こりゃダメだ!撤収!

コメント