
1.まえおき
自動車でもバイクでも、運転するときはほぼ必ずナビの地図を見ながら走っている。
目的地までのルートを熟知している場合でも、たとえルート案内を使っていなくても、地図画面をときどき確認する習慣がすっかり身に染み付いている。
感覚的には、これはバックミラーを無意識的に確認して、自分の周囲の360度の状況を脳内に構成しているのと似ていて、例えて言えば上空にもう一つ自分の目があって、俯瞰的に広範囲の道路状況を脳内に構成している感じ。
まあそういうことなので、僕にとってカーナビゲーションは必須のツールなのだ。
2.Navitime ツーリングサポーターについて
自動車には最初からナビが標準で組み込まれている場合が多い昨今だが、バイクはまだまだそこまで進化していないので、ハンドルバーあたりにスマホホルダーを取り付けてナビアプリを使うか、単体のナビハードウェア(メーカー純正だったり、Garmin等の測位専業ベンダーだったり、国内だとレーダー検知器関連企業も出しているね)を取り付けるかという選択になる。
僕の場合は、4輪の方でメーカー純正ナビの地図更新の頻度が低いのと更新時価格が高いのに散々悩まされてきたので、バイク用としてはアプリを選択した次第。
さて、バイクで使えるナビアプリも有償/無償含めて多数あるのだが、僕はいくつか使ってみた末に Navitime のツーリングサポーター(以下ツーサポ)に巡り合い、ここ数年はこれを愛用している。
ツーサポの長所は、バイク専用に設計されているので、バイク乗りにとって痒いところに手が届く作りになっている点に尽きる。
本記事はナビアプリ比較やツーサポの長所・短所を紹介することが目的ではないのでこのくらいにしておくが、バイク乗りには第一の検討候補としてオススメできる優れたナビアプリだと思う。
以下、僕が日常的にツーサポを使っている中で見つけた便利な使い方を紹介したい。
3.ツーサポの便利な使い方
①Web版との連携
Navitime ID ってやつを作成しておくと、ツーサポのクラウド関連機能が使えるようになる。
その一つがWeb上でのルート作成機能だ。
https://web.moto.touring.navitime.jp/
スマホでももちろん使えるが、PCの広い画面で使えるのが嬉しい。
で、僕の場合は、ルート作成はあまり使わないのだが、「My地点登録」ってのを多用している。
例えば日曜日にクラブツーリングに行くとしよう。
クラブのHPで予めルートが詳しく告知される。
集合地点、解散地点、途中の立ち寄り場所が5~10箇所くらいかな。
すると僕は前日にこれら地点をルート作成画面(地図)上で検索したうえで、その地点をMy地点登録しておくのだよ。
するとWeb版で登録したMy地点がスマホアプリに共有されるので、ツーリング当日はツーサポアプリを開いて、My地点に登録された地点を目的地に設定してルーティングするだけで所定の場所に辿り着けるわけだ。
複数地点を辿るルート自体を予め登録しておいて、当日はこのルートを呼び出して使うというやり方もあるのだが、いくつか理由があって僕はルートではなく地点だけを設定している。
その方が自由度が高いのでね。
なお、My地点にはフォルダを設けることもできるので、自分が良く行く場所等の固定で持ちたい地点情報はそれなりの名称を付けたフォルダに置いている。
一方、週末のツーリング用の立ち寄り地点は一回使えばおしまいなので、アプリからデフォルトに開かれる「未分類」フォルダに置いておき、ツーリングが終われば削除してしまう。
②他のMapアプリとの位置情報共有
ツーサポはなかなか優れたナビアプリなのだが、多少不満もあって、その最大のものが地図上で検索可能な地点情報の少なさだ。
例えばランチに立ち寄りたい穴場のお店とか、地方のあまり知られていない展望台とか、名前を打ち込んでも検索で見つからないことは多い。
地点情報の豊富さで言えば、やはりGoogle様には勝てないんだよね。
物凄い資金力でデータ集めしているからな。
ツーサポで検索できない地点があれば、Google Mapで検索して、その地点の住所等をコピーしてからツーサポで住所検索すると、まあだいたい近所には行けるんだけど、面倒っちゃ面倒。
Android限定の話になるんだが、その操作を簡単にしてくれる神ツール(Map2geo)がある。
でもGoogle Play ストアのポリシー変更(アプリ間の連携動作はセキュリティホールになりがちなので)か何かで公開されなくなってしまい、人にオススメしづらい状況。
でもこの神ツール自体には問題は無く、セキュリティ上の懸念も一切感じないので、ここでこっそり共有しておく。
下記がダウンロードリンクだ。
拡張子が表示されていないが、.apk が落ちてくるよ。
置き場所はこのBLOGのサーバーなので、おかしなサイトでは無いよ。(自分で言うか?)
ファイル名の冒頭のcatfishは作者のお名前、map2gepってのがアプリ名称、後半の16進数はMD5チェックサムってやつで、心配な人はダウンロードした後にそのapkファイルのMD5を計算するとこの16進数と合致するはずだ。(改竄されていない証拠になる)
上記をAndroidスマホからダウンロードして、インストールすれば良し。
なお、野良サイト(このBLOGはまさにそれ)から落としたアプリのインストールはデフォルトでは禁止されているので、スマホの設定(セキュリティとプライバシーの下の深いところにあるインストールソース等)で許可してくだされ。
例えばChromeをソースとして許可し、上記リンクをChromeで開けば良し。
さて、上記神ツールの使い方だが、まずインストールしてもスマホのホーム画面には何も現れないので焦らないでね。
Google Mapでどこか検索してその地点への経路ボタン等が並ぶ画面が出ている状態で、ずっと横の方に「共有」というボタンがあるはず。そいつをポチッとしてみよう。
すると共有先のアイコンがずらっと並んでいるのだが、その中に「Map2Geo 他の地図へ転送」というアイコンが出現しているはず。
これをポチッとすると、連携先アプリが並んでいる中にツーサポが出てくるので、選んであげるとツーサポ上でその地点が開かれる。
あとはツーサポ上で「ここに行く」とか任意の操作をすれば良し。
注意点が一つ。
この「転送した地点情報」のままでは何故かMy地点登録ができないのだ。
ズームしてマップピンが立っているあたりの近くをタップしてピンを立て直すと、My地点登録できる。
僕は Door of Adventure という組織?が開催しているGO/STというラリーイベントが大好きで良く参加しているのだが、これは立ち寄るべきチェックポイントが緯度・経度で示されていて、そこを順に回っていくというオリエンテーリングみたいなゲームなのね。
この緯度・経度を入力してその地点を検索するというのも、Google Mapでは簡単にできるんだけど、ツーサポではできない。
なので、Map2Geoを使ってGoogle Mapからツーサポに地点情報を飛ばすというのを多用している。
アプリ作者 catfish さんのサイトにMap2Geoのマニュアルがあるので下記にURLを書いておく。
許可も取らずに勝手に書くので、リンクにはしないよん。ブラウザにコピペしてね。
https://sites.google.com/site/appscatfish/android/map2geo/usage_ja
③マスツーリング機能による位置共有
みんカラのアプリとか使っている人ならイメージ湧くと思うが、地図上で仲間の現在位置が表示されるという便利機能だ。
但し予め自分が登録したグループ内の仲間の位置だけが、一定時間内(24時間だったかな)だけ共有されるという仕様なので、一度使ったら以降のプライバシーが筒抜け~みたいな事態にはならないから大丈夫だ。
その分事前準備がやや面倒。
まずホストとなる人(これは有償版ユーザーに限られる)が、マスツーリング機能のグループを新規作成する。
そして、共有した他の人(無償版でもOK)にメールやLINE等で招待リンクを送る。
この招待リンクを受け取った人が開くと、グループに参加できるわけだ。
別々の地点から出発して途中合流するときとか、追いかける方も待つ方も相手の位置がわかるととっても安心。
簡単なコメントを書くとそれも地図上のアイコン横に表示されるので、「もうすぐだガンバレ!」とか応援を送るのも可能。
渋滞した高速と抜け道の下道のどっちが早いか、仲間と二手にわかれて位置共有しながら走ってみると面白いかもね~。
以上ご参考までに。

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