R1200Rのバッテリー交換(GS YUASA YTX14-BS)

ほぼ毎週末ツーリングに出かけている上に、ちょっと乗らないときには Optimate4 (バッテリー充電器)をヘラーソケットに繋いでトリクル充電しているので、バッテリーの状態に体感できるほどの問題はまだ生じていない・・・のだけど、ここ最近寒い日にセルを回すと以前よりも少し元気が無くなっている気がしないでもない。
昨年5月にディーラーで24ヶ月点検を受けた際にバッテリー交換を軽~く勧められた(点検時にバッテリーも丁度2年経過)こともあって、そろそろ交換することにした。
僕のバイク BMW Motorrad R1200R(2016年モデル)の純正バッテリーは型番61218394179。BMWがバッテリーを自製しているとは思えないのでバッテリー専業メーカーのOEMだと思うが不明。
ネットで純正バッテリーを購入すると2万円以上する。ディーラーで交換お願いすると工賃も含めて3万円コースくらいだと思う。
となるとDIYしたくなるのね。
電気的仕様・外形寸法ともにGS YUASAのYTX14-BSが適合する。なお米国等ではYTX14H-BSという型番で同バッテリーのハイパフォーマンス版(後述するCCAが2割り増し)が販売されている模様だが、国内で扱っている通販サイトは見つけられなかった。
GS YUASA以外の多くのメーカーからも同仕様・同形状(YTX14-BS互換と呼ばれる)のバッテリーが販売されているので、後は趣味嗜好とお財布状況を鑑みて自分で選択すべし。
お値段が2,000円から20,000以上まで各種選り取り見取りだ。
僕が購入したYTX14-BSは12,000円弱、GS YUASAだけどインドネシア製だった。これを日本製に拘ると20,000円くらいする。一方台湾YUASA(GS YUASAとは別会社)製なら8,000円くらいで買える。というようにYUASAと言っても色々あって面倒くさいぞ。

さて、R1200Rのバッテリー交換作業自体はさほど難しくないので詳細は割愛する。(え~!?)
実は作業中の写真を取り忘れて詳しく書けないのね。
いくつか重要なポイントがあるので、文字だけで申し訳ないがちょこっと書いておく。
(※バッテリーへのアクセス手順はバイクの年式で色々と異なるので以下は2016年モデルのR1200R(K53)の場合)

  • 右サイドの樹脂カバー(エンジン後方のフレームが三角形になっているところにある)を、左上のボルト(T25)を外し、右上の突起と下の突起を引っ張って外す。
  • バッテリーを押さえつけている逆Y字のゴムベルトの下端を外す。
  • バッテリーを押さえている樹脂カバーを外す。これが結構取りづらいのだが、まずバッテリーの底にもぐっている部分を少し手前に引き出したうえで、樹脂カバーを手前に引くのではなく上方に押し上げて、左右の引っ掛けを外す。その後に樹脂カバーを手前に引き出して取り去る。
  • バッテリーを真横にずるっと引き出す。バッテリーを少し上に持ち上げないと、バッテリー受けに低い壁があって引き出せない。ドライバーをバッテリーの底面に突っ込んで持ち上げると楽だ。
  • まずマイナス端子を外し、続いてプラス端子を外し、バッテリーを完全に取り去る。
  • 後は上記の逆順で新しいバッテリーを取り付ける。
  • なお純正バッテリーとYTX14-BSでは端子形状が若干異なる。記事冒頭の画像を見ていただきたい。純正バッテリーは端子の穴にネジが直接切ってありそのままボルト止めできる。一方YTX14-BSは、サイコロ形状(中空)の端子内に長方形の厚板ナットを入れてからボルトで締める。この厚板ナットを(端子内で)少し持ち上げてあげないとボルトが噛まないので、作業がやや面倒。僕は細いトルクスレンチを厚板ナットの下に挟んで持ち上げながら作業した。

以上。文字で書くと簡単そうでしょ?(そうでもない?)

YTX14-BSを取り付けた後、OBC(On Board Computer)の日付・時刻が狂っているのでメーターパネルから修正。因みに取り付け直後、エンジンOff状態でOBC上のバッテリー電圧表示は12.6Vだった。
このバッテリーは充電済で出荷されているのだけど、念のために Optimate4 を繋げて充電してみた。10分もかからずトリクル充電状態に移行したのでそこで終了。
セルを回してみると、さすがに元気に回る。
これで交換作業は完了。

さて取り外した純正バッテリーを見てちょっと驚いた。
このページの画像の純正バッテリーの前面を拡大するとわかるかもしれないが、電気的仕様が記載されており、何とCCAが「たった」120Aしか無い。
因みに取り付けたYTX14-BSは、CCAが200Aだ。ハイパフォーマンスのYTX14H-BSならCCAが240Aになる。
このCCAというのは、Cold Cranking Ampere の略で、その名の通り気温が低い(-18℃)状態でバッテリーから大電流を流し、30秒後に7.2Vを保てるぎりぎりの電流値を求めたもの。要するに寒いときにセルをどのくらい元気よく長く回せるかの指標だ。
YTX14-BSと互換の各社製品を調べてみたが、CCAは160A~300Aくらい。120Aなんていう低い値の製品は見つけられなかったぞ。
この取り外した純正バッテリー、BMWの型番こそ記載されてはいるがBMWロゴは見当たらず、ポルトガル語表記のBrasil製らしい。まあBrasilだったら確かに寒い日なんて無いからな・・・。
2年以上きちんと持ったから良いのだけど、こんなことならもう純正よりずっと互換バッテリーで良いじゃないのと強く思った次第。

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