King’s X – King’s X(1992)

もう結構長いキャリアと不動のメンバーを誇る、アメリカのロックトリオ King’s X のバンド名を冠した代表作の一つ。1989年リリースの Gretchen Goes To Neburaska の方が有名かもしれないが、僕は最初に購入した本作がとても気に入って、もう30年近く聴き続けている。
本作を購入したときのことをはっきり覚えている。当時住んでいた川崎のある街のレコード屋にふらっと入ったら、壁に何やら神秘的なジャケットのCDが飾られていて、そのジャケット画と神秘的なバンド名に感じるところがあって、初見のバンドの作品を購入したのだ。家に持ち買って最初に聴いたときには、ヘビーな出音と、ビートルズみたいな明るいコーラスの落差に戸惑って、今一つ入り込めなかったのだが、何度か聴いているうちにじわじわとスルメのように染み込んできた。
さて、King’s X は、Jerry Gaskil(ds, vo) / Doug Pinnick(b, vo) / Ty Tabor(g, Dulcimer, Sitar, kbd, vo) の3人組。本作ではゲストとして、Little Willie T(Pianto, Organ Splatches) と Max Dyer(Cello) のクレジットあり。
演奏はかなりヘビーな音なのだが、使うコード等がからっと明るいので意外と暗くならない。そして3人のコーラスがとにかく素晴らしい。ミュージシャンに彼らを尊敬する人が多いのも理解できる。そんな偉大なバンドだ。

Tr.1 The World Around Me
ヘビーで、ちょっと不思議なリフ。3人の出音とは思えない分厚いサウンド。そして時折挟まれる素敵なコーラス。ヘビーメタルで、オルタナティブで、ビートリーなのだ。

Tr.2 Prisoner
ちょっと神秘的で、神々しささえ感じるサウンド。
アコギのカッティングと、ヘビーなギターリフにリードされるおおらかなパートと、ちょっとブリティッシュロックな密度の濃いパートが交互に演奏される。

Tr.3 The Big Picture
また雰囲気が変わって、ゆったりとしたロックバラード。
エフェクターを通したボーカルが、サイケな雰囲気。
King’s X の音楽には時折不思議な神秘性を感じるのだが、この曲がまさにそれ。ある種のアンセムめいた安らぎを感じるのだ。

Tr.4 Lost In Germany
このかっこいいリフを是非聴いて欲しい。
それにしてもドイツで何があったのだろうか。歌詞を見ていると、何だか大変そうで面白いよ。

Tr.7 Not Just for the Dead
跳ねたリズム、絶妙に使われるシタール、ビートリーなコーラス。これはビートルズ好きな人にもお勧めしたい。とても楽しい曲だ。

Tr.10 Dream in My Life
これも、ポップで、そして神秘的な曲だ。
1:49頃からヘビーな曲調に変わる。そして2:40頃からの展開。ヘビーなリフをバックに、Ty のうねるソロ。分厚いコーラスと広がりのある神秘的オーケストレーション。曲名どおり夢の世界に行ける。

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