Producers – Made in Basing Street(2012)

英国Rock界のある一部の方面を開拓・牽引してきた偉大なミュージシャン Trevor Horn が参加して結成したバンド Producers である。
主要メンバーは Lol Creme(g) / Ash Soan(ds) / Stephen Lipson(g) / Trevor Horn(b) そしてスケジュールの問題で途中脱退してしまったが Chris Braide(vo) といった方々。皆さん、名プレーヤーであり、名プロデューサーでもある。なので、バンド名が Producers なわけだ。一応書いておくと、全曲にわたって Trevor の盟友 Geoff Downes(kbd) が参加しており、また Trevor の25周年コンサート(このライブのBDも素晴らしい)で、再結成 FGTH のボーカルを務めた Ryan Molloy(vo) も参加して、Chris の抜けた穴を見事に埋めている。
僕は長年にわたって Trevor Horn のおっかけをしているので、本アルバムリリース時にも飛びついて購入し、2012年のライブも見に行った口。本アルバムの曲作りには、彼ら Producers 全員のアイデアが凝縮されて詰め込まれているようだが、僕はやっぱりいつもの絶妙な Trevor 節を探し求めてニヤニヤ聴いてしまうのだ。

Tr.1 Freeway
イントロのパッドのコードからして、既に Trevor の音だ。そして始まる Chris の透明な声がとても美しい。
メインvoの Chris と交替で一部のパートを Ryan が歌っているので、声質の違いを比較して聴くと面白い。Chris は透明、Ryan は喉を閉めたようなやや高音にクセがある声。どちらもとても上手い。
3:21からの Trevor による vo に薄くボコーダーを重ねたと思われるコーラスパートが未来を感じさせて楽しい。
Ash Soan の ds は特にスネアワークが素敵。2:58あたりで曲調が盛り上がっていくところのスネアロールなんてドキドキする。

Tr.4 Man on the Moon
しっとりとファンタジックな曲。vo は Ryan が担当。上手いねえ。いわゆるパーフェクトピッチの人なんじゃないかな。

Tr.13 Seven
7拍子(4+3+3+4)のポップ。ちょっと Buggles を感じる。vo には少し厚めにボコーダーを重ねている。

Tr.15 Freeway(Extended)~Two Tribes
Trevor が ZTT 時代に散々やらかした Extended ミックスだ。冒頭の2:31程度が新たにくっつけられた部分。元曲の素材を切り貼りして、サンプル素材を切り貼りして、まあ上手に作るものだ。8つ打ちのリズムを強調し、上物を少し整理して隙間を作り、ゴージャスなピアノなんかをちょっと放り込む。勉強になるね。
さて、曲が終了し、33秒間の無音区間を挟んで、お楽しみボーナストラックの Two Tribes だ。残念ながら vo は無し、そしてテンポが超のろいので、元曲の高揚感はあまり無い。最後に拍手とアナウンスが聴こえるので、どこかのライブで行った演奏のようだ。因みに、2012/8/5の Billboard Live Tokyo でのライブ(Made in Tokyo としてリリース)での Two Tribes と聴き比べてみたが、東京の方がテンポが元曲通りでかっこ良いとは思う。

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