Greg Howe – Wheelhouse(2017)

以前、Greg Howe 本人のサイトからCDを購入したものだから、定期的に広告メールが届くようになっており、そんなわけで本アルバムも本国リリース時から認識はしていた・・・のだけれども、何故か購入し忘れ。それを最近になって購入した次第。
Maragold(2013) で、アメリカらしいすかっとしたロックを指向したが、本作は以前のご機嫌フュージョンの作風に少し戻った感じ。一曲を除けばボーカルもいないしね。でもTr.9等の一部の曲では、Maragoldを思わせるロックをやっていて、これもなかなか良い。

Tr.1 Tempest Pulse
ちょっぴりラテン風味が入ったご機嫌なフュージョン。90年代の彼の作風そのものだ。メンバーは Rochon Westmoreland(b) と Pepe Jimenez(ds) という方々。残念ながら知らないなあ。

Tr.2 2 in 1
メンバーが変わって、Kevin Vecchione(b)、Gianluca Palmieri(ds) の 元Maragold組と、フュージョン界の大御所(?) Ronnie Foster(kbd) がゲスト参加。4ビートっぽい、Jazzっぽい曲。聴いていて楽しいのだけど、何か一つピリッと来ないなあ。演奏ではなく、作曲の問題だろう。

Tr.9 Shady Lane
Tr.5 は Greg のソロ、Tr.6-8 はTr.1と同メンバーでの懐かしフュージョン。まあ聴いていて楽しいのだけど、やっぱり曲が今一つ。と思っていたら、Tr.9は良い曲だ。Greg の実の兄弟の Albert Howe の作品。Howe IIで兄弟共演していたあの人だ。Albert は Maragold でも一部の曲を書いていて、これもなかなか良かった。ってことは、Greg の作曲が今一つなのかな???
さて、この曲では何と Richie Kotzen(g, vo) がゲスト参加している。The Winery Dogs でも感銘を受けたけど、いやほんと歌が上手いわ。バックメンバーは、Kevin Vecchione(b) と Gianluca Palmieri(ds)だ。要するに、Maragold のボーカルだけを Meghan Krauss から Richie Kotzen に入れ替えた編成である。もしかしてこれって、Albert が元々 Maragold 用に書いた曲なのかも等と勝手な想像をしつつしばし聴きいる。
Maragold のメンバー(誰とは言わないが)の取りまとめに苦労したのは何となくわかるので、このメンバーでバンドやってくれないかな。ゆったりと心に沁みる佳曲だ。

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