Adiemus – Songs of Sanctuary(1995)

元 Nucleus、元 Soft Machine の Karl Jenkins 先生がニューエイジミュージックに転身を図って見事ご成功された記念すべきアルバム。この後、NHKの「世紀を超えて」のテーマ曲に採用され、日本のお茶の間でも有名になった・・・のだろうか。なお、本作には Soft Machine の盟友だった Mike Ratledge が共作で参加している。
本作の特徴は、Miriam Stockley による架空のアフリカ言語を用いたスキャットがもたらす未来的アフリカ風味だろう。ちょっと、Lisa Gerrard (Gladiator のテーマ曲で有名、元 Dead Can Dance)の作風に似ている気がする。

Tr.1 Adiemus
この曲が特に、Lisa Gerrard を感じるのだ。「世紀を超えて」の曲想とも通ずる、ヒューマンな賛歌。

Tr.8 Kayama
架空アフリカ言語の合唱に続いてストリングスとトーキングドラムのような太鼓が入ってくる。ケニアの草原のような、あるいはキリマンジャロの澄んだ空気のような、素敵な曲だ。

Tr.9 Hymn
Miriam の歌唱が胸に迫る聖歌だ。秘密の聖域(Sanctuary)のドアがついに静かに閉じられ、心の平穏と静けさを感じたまま、この世界に戻ってきたことを僕は感じるのだ。

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