Larry Coryell – Tributaries(1979)

Lary Coryell が、John Scofield と Joe Beck を呼んできて、アコギトリオで吹き込んだ1枚。多分 Jazz 好きでアコギも弾くギター弾きは、みんな知っていると思われるくらい有名なアルバム。渡辺香津美も一時期、勉強トリオと称して、石田長正、 山岸潤史と一緒にライブハウスでこの中の Zimbabwe とか良くやっていた。ソロ回しが盛り上がってくると、両手掻き鳴らしとか、箱叩きとか、歯で弾くとか、各自の「ひっさつわざ」を始めるのがお約束だったな。あー懐かしの六本木ピットイン。
僕は大学生の頃に中古レコード屋で見つけてLPをゲットしたのだが、その後うっかり処分してしまって、CDで買いなおした。オリジナルのLPはA/B面各4曲ずつの計8曲なのだが、CDでは4曲増えて12曲になっている。この水増し分(敢えてそう言おう)は、Larry の全然別のアルバムからそのまんま入れただけなので、ソロで弾いているし、音像も全く異なる。気になる人は、8曲目が終わったところで一旦停めるとよろし。

Tr.1 The File
まず何だろね、File って。Windows や文房具とは関係無いのはまず間違いないところだが、では「やすり」だろうか。ジャカジャカ掻き鳴らす様をやすりがけと表現したのであろうか。どうなんだろ。謎である。
ソロ回し、キメのユニゾン、聴いて良し、弾いて良しの曲である。弾けないけど。

Tr.4 Zimbabwe
みんな知っている名曲。因みに僕が子供の頃は、Zimbabwe はまだ Rhodesia という国名だった。さて、この曲は、なるべく空間分離の良い演奏装置で 聴いてみるべし。3人揃って結構細かく凄いことやっているので。曲そのものは単にブルース進行で延々と回しているだけなので、曲を聴くというよりもトリオ各人の「ひっさつわざ」を堪能するのが面白いと思う。

Tr.7 Equinox
Coltrane の曲。因みに Equinox は春分の意味。狐に噛まれてかかる病気じゃないよ。
これも弾いて楽しい曲だね。弾けないけど。

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