WunderLINQ購入

せっかく梅雨が早めに開けたのに、このところ雨ばかり降るものだから、ついついバイクいぢりやガジェット購入が増えてしまう。
それが理由というわけでもないのだが、以前から購入検討していた WunderLINQ をついに購入した。
まずはそれが何なのかを非常に簡単に説明するところから始めよう。
BMW Motorrad のバイクの多くには、ハンドルの左側グリップ側スイッチボックスのあたりに Wonder Wheel (あるいは独語風に Wunder Wheel)と呼ばれる代物が標準でついている。
(正式名称はマルチコントトーラーなんだけど、愛称でワンダーホイールとも呼ばれる)
画像で示すとこんな感じ。

上の画像のグリップ根本のあたりに、横縞模様の丸っこいデバイスがあるのが見えるかな。
この”ホイール”は、名前の通り前後にぐるぐる回すことができ、更にはマウスホイールと同様に左右に倒すこともできる。で、その操作で何をするかというと・・・、な~んにもできないのね^^;。
えーと最近のTFTメータ搭載モデルのバイクなら、メータ表示の設定や切り替え等をこのホイールで行うことができる。またBMWご謹製の Navigator を利用している人は、そのナビの操作(画面Zoom等)をこのホイールで行うことができる。でも僕のバイクはTFTメータ以前の機種だし、ご謹製の Navigaor は高価な上に色々アレのため購入しなかったので、このホイールは何の約にも立たないただのダミーでしかなかったのだ。
さてホイールの説明が長くなってしまったが、購入した WunderLINQ は、この Wunder Wheel と自分のスマホをリンクしてくれるデバイスなのだ。
日本国内ではツアラテックさんが代理店になっていて、HPやBLOGにいっぱい説明や紹介記事があるので、商品自体についてご興味ある方はそちらを参照ください。

ここでは非常に簡単に、何ができて何ができないかを説明しておく。(僕にとって主要な事項だけ書いているので、他にもできることは多数あり)

【できること】
  • スマホ(iphoneあるいはAndroid)からは、Bluetooth接続のキーボードとして認識され、ホイール前後左右操作でカーソルキー上下左右のキーストロークが、またホイール左右の長押しでEnter及びESCのキーストロークが送信される。
  • スマホに WunderLINQ のアプリをインストールすると、ホイール操作でアプリ内の各機能を選択・操作することができる。いくつかの地図・ナビアプリや音楽再生アプリを直接起動・操作することができる。
  • やや操作にクセがあってちょいと使いづらいのだけど、スマホ上のタスクスイッチをホイール操作で行うことができる。
  • ECU内の各種データをリアルタイムに読み出して、グラフィカルに表示する。例えば僕のR1200Rには最新のTFTメータ搭載モデルにあるようなバンク角や加速度をメータクラスタに表示する機能はないのだが、WunderLINQ アプリ上の疑似TFTメータ上にこれらを表示することができる。なかなか楽しいよ。
  • とっても地味~なメリットなんだけど、WunderLINQとBT接続されているスマホの時計を基準にして、バイクのECU内の時計(つまりメータクラスタに表示される時刻)を補正してくれる。僕のようにあっちこっちの時刻表示が数分ずれていると落ち着かない人にはなかなか嬉しい。
  • おまけ機能ぽいのだけれど、ECU内の「次のサービス予定日」や「次のサービスまでの残りkm数」を設定(することによりサービスランプ点灯を先延ばしに)することができる。これだけのために高額な OBD2-Bluetooth I/F や Motoscan 等のアプリを購入する人もいると思うので、ちょっと嬉しい。 (2023-03-05追記)以前のバージョンではできていたと思うのだけど、本日時点の最新バージョン 2.51 では次のサービス予定日等の変更はできなくなっていた。
  • その他細かめの機能として、電話をかける、写真・動画(GoPRO)を撮る、トリップログやウェイポイントの記録・参照、お天気マップ呼び出し、コマ図(Roadbook)アプリ呼び出し、任意アプリ起動等がある。ホイールでできるので便利かもと思う一方、ホイール操作の限界も感じる。例えば任意アプリ起動機能の場合、縦に100くらいのアプリ(僕の端末の場合ね)が謎の順序(辞書順では無い)で並びそれを果てしなくスクロールしながら選択する必要があるので、現実的には使い物になっていない。
【できないこと】
  • WunderLINQ アプリと密接に連携が取れている地図・ナビアプリは海外のものに限られ、日本で比較的シェアが高いと思われるNavitime、Yahooカーナビ等は連携できないし、これらのナビアプリを単独で起動しても、ホイール操作には反応しない。
  • WunderLINQ アプリ内に、ミュージックという名前のページがあるのだが、これ自体が音楽再生アプリなのではなく、別途起動している音楽再生アプリにPlay/Stop/Next/Prevといった操作をホイールから送るためのもの。従って、音楽再生アプリは事前に自分で別途起動しておかなければならない。WunderLINQアプリから特定の音楽再生アプリを簡便な操作で起動できると良いのだが・・・。

発売当初からこの商品をウォッチしていて、開発元(米国の Blackbox Embeded 社)のHPも覗いていたりしたので、この商品の限界自体は大体理解できていた。では何を考えて購入したのかというと、「できないこと」の1番目に挙げた国産ナビアプリの操作を自力で解決できそうだから。
具体的に言うと、Navitime ツーリングサポーターというバイク専用ナビアプリを愛用しているのだが、こいつをホイール操作できる目処が立ったので満を持して WunderLINQ を購入したのだ。
昨日 WunderLINQ が宅配便で到着。その日のうちにスマホに必要なおまじないを施し、今日は一日都心を WunderLINQ + Navitime ツーリングサポーター で走ってみた。ホイール操作でZoom in/out できるのって想像していたよりも100倍くらい快適。
本記事が長くなったので、Navitime ツーリングサポーター を WunderLINQ で操る方法については別記事にいたしまする。

コメント